マスタリングエンジニア 原田光晴のオフィシャルサイトです。

Mastering

作品に込められた想いを伝えるために....HARADA'S ROOMのマスタリング

音楽が持つ「グルーヴ」を大切に

音楽は本来「血が騒ぐ」、「テンションが上がる」といった要素を多分に含んでおり、特に現在のJ-POP、ロックといったジャンルでは、音が太くキック/ベースの効いた音が求められます。しかし単に刺激的なだけでは、音楽表現としてはかえって単調となり、アーティストが意図したものから大きく乖離してしまう危険性も孕んでいます。
 
HARADA'S ROOMでは音楽の「グルーヴ」を大切にしています。これは「ノリの良さ」とも言い換えられますが、アグレッシブというビートサウンドの本質とともに、長い時間聞いてもリスナーに心地よいバランスを与える上で、この「グルーヴ」が不可欠と考えています。
 
ベンチャーズの洗礼を受け音楽の世界に入ってから35年間、数多くの優れたアーティスト、エンジニアと出会い、そして彼らが生み出す素晴らしい音楽に携わってきました。ジャズから歌謡曲、クラシック、アニメソングまで様々なジャンルのカッティング/マスタリングを行ってきた経験は、音楽的な面でHARADA'S ROOMの血となり肉になっています。

音質を徹底的に追求した環境作り

音楽的表現とあわせ、マスタリングにおいて重要なポイントとなるのが音質です。料理で言う「濃い味、薄い味」と同様、音楽にも「濃い音、薄い音」があります。音質バランスのような「味付け」とは別の、「素材の濃厚さ」に近いもので、音楽においては「抜けの良さ」につながります。これを追求することも、HARADA'SROOMの重要なテーマになっています。

クリアで抜けの良い音を実現する上では、検討すべき事項は各機材の選定や組み合わせ、調整手法はもちろん、各機器に供給する電源種別、音声/電源ケーブルの使い分け、ワードクロックの適用方法にまで及びます。

調整用機材に加え、その作業結果は適切にモニターリングされる必要があります。アーティストとリスナーを繋ぐ上で客観性を持たせるとともに、自らのサウンドフィロソフィーからそのポテンシャルを最大限引き出すよう、各運用条件とあわせ独自にチューニングを行っています。

アーティストとリスナーをつなぐ

長年音楽に携わり体に染み込んだ音を基準とし、一つひとつの要素を突き詰めスピーカーから出る音に対し責任を持つ。作品に込められたアーティストの思いと、レコーディング現場での空気感が伝わる音をリスナーに届けること。
これがHARADA'S ROOMの使命です。